デジタルイラストを描きたいけど、道具とか何を揃えればいいの?
私は2000年頃から、Adobe IllustratorやPhotoshopなどのソフトとwacomのペンタブレットを使ってデジタルイラストを描いてきました。主に年賀状用のイラスト素材や、ブログテンプレート、書籍の挿絵などのお仕事を細々と頂いていましたが、出産後は家事育児に追われ、隙間時間しか取れない毎日。パソコンを起動して絵を描いて…という腰を据えた作業がなかなか出来なくなっていたのでした。
すぐ描きたいのに、パソコンは起動に時間がかかるんだよね…
一日中付けっぱなしにするわけにもいかないし(パソコンが壊れたよ)
もともとiPad miniは持っていたので、この使い勝手で絵もストレスなく描けたら…と思っていたところへ、iPad Proが発売。ApplePencilという専用のペンを使えば、まるで液晶タブレットのように絵が描けるらしい。そして悩んだ末の2017年、ついにiPad Pro12.9インチとApplePencilを購入してしまったのでした。
デスクトップパソコンと比べてiPadの良い所と今ひとつな所
まずはiPadでのお絵描きで快適な点。
逆に今ひとつな点。
それでもやっぱり私はiPadをオススメします。
現在使用している機種
iPad Pro12.9インチ(第二世代)とApple Pencil(第一世代)を使っています。
このApple Pencil、充電を忘れてしまうと描けません(バッテリー残量はiPadのウィジェット画面に表示されますが、つい忘れがちです)。
Apple Pencil第一世代は、おしりのキャップを外しそのままiPad本体に刺すか、Lightningアダプタを付けてからLightningケーブルにつなぐことで充電され、充電中は描けません。と言っても、iPadに15秒刺すだけで30分も使えるようになるそうです。私は本体に刺すと折れそうで怖いので、いつもケーブルに繋いでいます。
キャップとアダプタの付け外しって地味に面倒なんだ
だからキャップはしまいこんで、アダプタをペンのおしりに付けっぱなしにして絵を描いているよ! でもある日気づいたらアダプタにヒビが入っていたんだ…今はマスキングテープでぐるぐる巻き…なので面倒でもアダプタやキャップはちゃんと付け外ししようね
ちなみにApple Pencil第二世代は、iPad本体にマグネットでくっつくことで充電されます。なので、描きたい時に充電切れという場面もほとんど無いと思います。
*Apple Pencilはそれぞれ対応するiPadの機種が違うのでお気をつけください
ケース(カバー)とフィルムをどうするか
ケースはシリコン製の背面にはめるタイプ、フィルムはなんと、貼ってないよ!
iPad miniでは折るとスタンドになるタイプのカバーをかけていました。が、このiPad Pro12.9インチともなると本体サイズが大きく(約31×22cm)しかも重たい(700g近くある)ので、スタンド兼用はやめて背面のみにシリコンのカバーをかけています。
同じのがなかったのですが、こんな感じのです。4年使って変色して黄色っぽくなってますが、本体もゴールドだし外には持ち出さないので気にせず使ってます。
問題はフィルムです。
はじめ、色々調べてペーパーライクフィルムというざらっとしたフィルムを貼りました。
これを画面に貼ると、確かにペンとの間に適度な摩擦が生まれて絵が描きやすくなったような気がします。しかし同時に、画面がギラギラというかツブツブというかチラチラして、目が疲れやすくなりました。しばらく悩んだ末、思い切って剥がしました。そして以後ペーパーライクもガラスフィルムも何も貼っていません。理由は、
と思ったからです。これはあくまでも私の場合なので、最初は何らかの保護フィルムを普通に貼って、様子を見たほうがいいと思います。
画面ではなくApple Pencilのほうを滑りにくくする工夫
そうだ! ペンのほうに細工をして、すべらないようにすればいいじゃん
細かい傷がつくのは気にしないことにして、ではペンの滑り具合をどの程度許容できるのか。いろいろ調べてみると、iPadではなくApplePencilのほうに滑りにくい工夫をしているかたも多いようでした。例えばペン先にシリコンキャップをはめたり、絆創膏を貼ったり、ボンドを塗って乾かしたり。自分もマスキングテープを巻いたりいろいろ手持ちの糊だの何だのを塗っては乾かし試した結果、手芸用品の「裁ほう上手」というボンドが一番ましなような気がしました。
普通のボンドと比べて若干粘度が低い感じで、細いペン先にチョボっと乗ります。一晩乾かしました。ただしこれを塗ることで画面やペンに思わぬ不具合が生じる可能性があるので、試す場合はあくまでも自己責任でお願いいたします。
iPadで絵を描きやすいスタンドはあるのか
描きやすい角度に固定するのがむずかしいのね
普段ネットサーフィンするときは100円均一のセリアで購入したタブレットスタンドを使用。絵を描くときは、厚めの本を何冊か重ねて傾斜をつけて立てかけて描いていました。ただ、これだと照明が映り込んだり描いている途中でズレたりとどうもストレスがたまるので、思い切ってAmazonで人気のスタンドを購入してみました。
角度調整の時結構力が要ります…なのでちょうどいい角度で固定し、一時的に資料閲覧などするときはタブレットとスタンドの間に筆箱や本を挟んで見やすい角度に変えています。もうちょっと軽い力で調整できたらなあ…。一度ちょうど良い角度に固定したが最後、そこからちょっとやそっとでは動かないので、絵は描きやすいです。
Apple Pencil第一世代にグリップをはめる
第一世代のApple Pencilは、コロコロ転がりやすく、しかもツルツルで引っ掛かりがありません。一旦机に置くと、ちょっと取りにくい時があります。そこでペン先の方にこのグリップをはめています。
このソフトグリップ、ちょっとキツいですがギリギリはまりました。ウレタンスポンジのような素材で、持ちやすく、指が痛くなりにくいです。
が、Apple Pencil第二世代には合わないようなのでお気をつけ下さい。
まとめ
以上、デジタルイラストを描くにあたってとりあえず揃えたものをまとめました。
イラストを描くにはやはりApple Pencilが使える機種がいいと思います。
https://support.apple.com/ja-jp/HT211029
外出先に持っていったりする場合は、ケースやモバイルバッテリーなども必要になるかもしれません。
なお、お絵描きアプリに関しては別記事をご覧下さい。