君ならで誰にか見せむ
紀友則が「梅の花を折りて人に」おくった歌。

君ならで誰にか見せむ 梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る(紀友則・古今集38)花の和歌
きみならで たれにかみせむ うめのはな いろをもかをも しるひとぞしる

この和歌は一見恋歌のようですが、古今集の春歌上巻に収録されています。どうやら同性に贈ったもののようです。とするとこれは一種のおべっかとも言えます。でも、自分勝手に解釈するのも面白いので、以下に和歌の背景を想像して纏めてみます。

どれも説得力に欠けますが、古今集を作るときに紀貫之が都合よく詞書きを改変した可能性だってありますし、ありえないことでもないような気がしないでもないです(?!)。
ちなみに、「君」という語は、万葉集ではほとんどが女性が男性を呼ぶときに使われていましたが、平安時代になると男性が女性に向かっても使うようになりました(大野晋『日本語の年輪』新潮文庫)。

('01.03.24/'07.03.24画像差替)

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