木の間よりもりくる月の影見れば
初秋の感傷的な和歌です。

木の間よりもりくる月の影見れば心づくしの秋は来にけり(古今集184)月の和歌
このまより もりくるつきの かげみれば こころづくしの あきはきにけり

夏が終わったことを、木洩れの月光で実感する。
澄んだ空気に冴え冴えとして、それはあきらかに夏とは違う光。
秋を「心尽くし」なものと捉えるのは、文選や文集など漢籍の影響を受けているからだそうです。そうでなくても、秋を肌で感じると何となく物悲しい思いになるのは何故なんでしょう……。

('03.09.11)

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