玉の緒よ絶えなば絶えね
玉の緒よ絶えなば絶えね 長らへば忍ぶることの弱りもぞする
たまのをよ たえなばたえね ながらへば しのぶることの よわりもぞする

「この命よ
絶えるなら絶えておしまい
このまま生き長らえたら
もう秘密にはできないもの」

お詠みになったのは式子内親王。新古今集に入っております。
詞書きに「百首の歌の中に忍恋を」とあるように、この和歌は題詠です。‘忍ぶ恋’というお題で歌を詠んだわけです。だからといって、まるまる想像の産物であるとは言い切れません。内親王は、歌の師である藤原俊成の息子、藤原定家と恋仲であったといもわれております。
もしそれが本当なら、まさに忍ぶべき恋。
十近くも年下の青年と、もと斎院であられた皇女との―。

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