おくと見るほどぞはかなき
おくと見るほどぞはかなき ともすれば風に乱るる萩の上露 源氏物語の和歌
おくとみる ほどぞはかなき ともすれば かぜにみだるる はぎのうはつゆ

「萩に宿る露は風に乱れがちで
置くと思う間もなく消えますが
私もこんなふうに起き上がっても
もう露のようにはかなくなるばかりです」

紫上は四年前から病が癒えず、一進一退でこの秋を迎えました。
養女である中宮の見舞いに少し持ち直し、脇息にもたれて夕暮れの庭を眺めていると、源氏がやってきます。
少し起きているというだけで喜ぶ源氏に、紫上は自分亡き後の源氏の悲嘆を思ってつらくなります。
紫上「おくと見るほどぞはかなきともすれば風に乱るる萩の上露」
源氏「ややもせば消えをあらそふ露の世におくれ先立つほど経ずもがな」
中宮「秋風にしばしとまらぬ露の世をたれか草葉の上とのみ見ん」
直後に容態が急変し、紫上は夜明け頃亡くなりました。

150000hitの絵 < 歌絵