*間違いがあるといけないので参考程度に留めて下さい
*参考文献:『岩波古語辞典』など

枕詞

枕詞が付く言葉=被枕の五十音順に載せます。随時増やします。

被枕 枕詞 例歌の一部
あかぬ(飽かぬ) あかほしの(明星の) 明星の飽かぬ心に出でてくやしく(古今六帖375)
あけ あけごろも(緋衣) 緋衣明けなば人をよそにこそ見め(後撰集1117)
あけ(明け) あかほしの(明星の) 明星の明けゆく空に星うたふ声(夫木集7498)
あさ(朝) あからひく(赤ら引く) 赤ら引く朝行く君を待たば苦しも(万葉集2389)
あさく(浅く) あさかやま(浅香山) 浅香山浅くも人を思はぬに(源氏・若菜)
あさたち(朝立ち) あさとりの(朝鳥の) 朝鳥の朝立ちしつつ(万葉集1785)
あす(明日) あすかがは(飛鳥川) 飛鳥川明日も渡らむ石橋の(万葉集2701)
あり(在り) ありちがた(在千潟) 在千潟在りなぐさめて行かめども(万葉集3161)
ありて(在りて) ありきぬの(蚕衣の) 蚕衣のありて後にも(万葉集3741)
あづさゆみ(梓弓) 梓弓いそべの小松(古今集907)
いづ(出づ) あをくもの(青雲の) 青雲の出で来わぎもこ(万葉集3519)
いと あをやぎの(青柳の) 青柳のいとつれなくもなりゆくか(後撰集67)
いもがめ(妹が目) あぢさはふ あぢさはふ妹が目離れて(万葉集942)
いる あづさゆみ(梓弓) 梓弓いるさの山にまどふかな(源氏物語)
うき あしねはふ(葦根這ふ) 葦根はふうき身のほどや(新勅撰1346)
うるや川 あさかしは(朝柏) 朝柏閏八川辺の小竹の芽の(万葉集2754)
うるわ川 あきかしは(秋柏) 秋柏潤和川辺の小竹の目の(万葉集2478)
おさかのやま(忍坂の山) あをはたの(青旗の) 青旗の忍坂の山は(万葉集3331)
おと あまびこの(天彦の) 天彦の音羽の山の春霞(古今集1002)
おと(音) あづさゆみ(梓弓) 梓弓音に聞きて(万葉集207)
おの(己) あさぢふの(浅茅生の) 浅茅生のおのづから吹く夏の夕風(続拾遺集209)
かぐやま(香具山) あもりつく(天降りつく) 天降りつく天の香具山霞立つ(万葉集257)
かしま(鹿島) あられふり(霰降り) 霰降り鹿島の神を祈りつつ(万葉集4370)
かすが(春日) あさひさす(朝日さす) 朝日さす春日の山に霞たなびく(万葉集1844)
かづらき(葛城) あをやぎの(青柳の) 青柳の葛城山に(新古今74)
かづらきやま(葛城山) あをはたの(青旗の) 青旗の葛城山にたなびける(万葉集509)
かひ(鹿火) あさがすみ(朝霞) 朝霞鹿火屋が下に鳴く河蝦(万葉集2265)
かへす あらをだを(新小田を) 新小田をかへすがへすも(新古今集89)
かへる あづさゆみ(梓弓) 梓弓かへるあしたの(金葉集513)
かよひ(通ひ) あさとりの(朝鳥の) 朝鳥の通はす君が(万葉集196)
かり(雁) あまとぶや(天飛ぶや) 天飛ぶや雁を使ひに(万葉集3676)
かる(軽) あまとぶや(天飛ぶや) 天飛ぶや軽の路は(万葉集207)
き(紀) あさもよし(麻裳よし) 麻裳よし紀へ行く君が(万葉集1680)
きしみ(吉志美) あられふり(霰降り) 霰降り吉志美が嶽をさがしみと(万葉集385)
きのへ(城上) あさもよし(麻裳よし) 麻裳よし城上の宮を(万葉集199)
きみ(君) あかねさす(茜さす)  
くぬち(国内) あをによし(青丹よし) 青丹よし国内ことごと見せましものを(万葉集797)
け(消) あさじもの/沫雪の 朝霜の消やすき命(万葉集1375)
こはた(木幡) あをはたの(青旗の) 青旗の木幡の上を(万葉集148)
さき(離き) あさがほの(朝顔の)  
さゑさゑ ありきぬの(蚕衣の) 蚕衣のさゑさゑしづみ(万葉集3481)
した あしねはふ(葦根這ふ) 葦根はふ下にのみこそ沈みけれ(拾遺集571)
したひ あきやまの(秋山の) 秋山のしたへる妹(万葉集217)
しらかた(白肩) あをくもの(青雲の)  
すゑ あづさゆみ(梓弓) 梓弓末は寄り寝む(万葉集3490)
たから(宝) ありきぬの(蚕衣の) 蚕衣の宝の子らが(万葉集3791)
つき(月) あらたまの(新玉の)  
つしま(対馬) ありねよし(在り峰よし) 在り峰よし対馬の渡り(万葉集62)
つち(土) あらがねの(粗金の)  
つばら あさぢはら(浅茅原) 浅茅原つばらつばらに物思へば(万葉集333)
つる あづさゆみ(梓弓) 梓弓鶴の命も(古今六帖4)
とし(年) あらたまの(新玉の)  
とほつ(遠つ) あられふり(霰降り) 霰降り遠つ大浦に(万葉集2729)
とり(鳥) あまとぶや(天飛ぶや) 天飛ぶや鳥にもがもや(万葉集876)
とりかひがは(鳥飼川) あらひきぬ(洗ひ衣) 洗ひ衣鳥飼川の川淀の(万葉集3019)
なら(奈良) あをによし(青丹よし) 青丹よし奈良の山の(万葉集18)
ねなき(音泣き) あさとりの(朝鳥の) 朝鳥の音のみ泣きつつ(万葉集481)
ねもころ(懇ろ) あしのねの(葦の根の) 葦の根のねもころ思ひて(万葉集1324)
のり(法) あまをぶね(海人小舟) 海人小舟法に心をかけぬ日ぞなき(金葉集682)
はず あづさゆみ(梓弓) 梓弓思はずにして(拾遺集568)
はつか あまをぶね(海人小舟) 海人小舟二十日の月の(新勅撰967)
はつせのやま(泊瀬の山) あまをぶね(海人小舟) 海人小舟泊瀬の山に(万葉集2347)
はつゆき(初雪) あまをぶね(海人小舟)  
はる あづさゆみ(梓弓) 梓弓春山近く(万葉集1829)
はる(春) あらたまの(新玉の)  
はるひ(春日) あさがすみ(朝霞) 朝霞春日の暮れば(万葉集1876)
ひ(日) あまづたふ(天伝ふ) 天伝ふ日笠の浦に(万葉集1178)
ひ(日) あめしるや(天知るや) 天知るや日の御蔭の水こそば(万葉集52)
ひ(日) あかねさす(茜さす) 茜さす日にむかひても思ひ出でよ(詞花集178)
ひ(日) あからひく(赤ら引く)  
ひき(引き) あづさゆみ(梓弓) 梓弓引きて許さず(万葉集2505)
ひな(鄙) あまざかる(天離る) 天離るひなにはあれど(万葉集29)
ひる(昼) あかねさす(茜さす) 茜さす昼はたゆたひ(新千載集35)
ひれ(領巾) あまとぶや(天飛ぶや) 天飛ぶや領巾片敷き(万葉集1520)
ふじ(富士) あまのはら(天の原) 天の原富士の柴山(万葉集3355)
ふぢ(藤井・藤江・藤原) あらたへの(荒栲の) 荒栲の藤井が原に(万葉集52)
ふり(古り) あしがきの(葦垣の) 葦垣の古りにし郷と(万葉集928)
ほか あらがきの(粗垣の) 粗垣のほかにやわが見む(万葉集2562)
まぢか(間近) あしがきの(葦垣の) 葦垣のまぢかけれども(古今集506)
みかさ(三笠) あまごもり(雨隠り) 雨隠り三笠の山を高みかも(万葉集980)
みけ(御木) あさじもの(朝霜の) 朝霜の御木のさ小橋(紀歌謡24)
みだれ(乱れ) あしがきの(葦垣の) 葦垣の思ひ乱れて(万葉集1804)
みぢかし(短し) あしのねの(葦の根の) 葦の根の短き夜半の(続後撰集209)
みの あまごろも(雨衣) 雨衣たみのの島に鶴鳴きわたる(古今集913)
みへ(三重) ありきぬの(蚕衣の)  
むかひ(向ひ) あさづくひ(朝づく日) 朝づく日向ひの山に月立てり見ゆ(万葉集1294)
むかひ(向ひ) あまざかる(天離る)  
むすび(結び) あきくさの(秋草の) 秋草の結びし紐を解くは悲しも(万葉集1612)
むらさき(紫) あかねさす(茜さす) 茜さす紫野行き標野行き(万葉集20)
め(目) あぢさはふ あぢさはふ目には飽けども(万葉集2934)
あづさゆみ(梓弓) 梓弓矢野の神山(続拾遺集27)
やへ(八重) あさがすみ(朝霞) 朝霞八重山越えて呼子鳥(万葉集1941)
やま(山) あしびきの あしひきの山行きしかば(万葉集4293)
やまと あきづしま(蜻蛉島) うまし国ぞ秋津島やまとの国は(万葉集2)
あづさゆみ(梓弓) 梓弓欲良の山辺の(万葉集3489)
よ(世) あしのねの(葦の根の)  
よ(夜) あしのねの(葦の根の) 葦の根のよの短くて明くるわびしさ(後撰集888)
よさみ(依網) あをみづら(碧海浦) 青みづら依網の原に(万葉集1287)
よしの(吉野) あしがきの(葦垣の) 葦垣の吉野の山の(続後撰集78)
よるひるしらず(夜昼知らず) あぢさはふ あぢさはふ夜昼知らず(万葉集1804)
わけて(別けて) あしのねの(葦の根の) 葦の根のわけても人に(後撰集681)
を(小) あさぢはら(浅茅原) 浅茅原小谷を過ぎて(記歌謡111)
を(峰) あしびきの あしひきの峰の上の桜(万葉集4151)
をの(小野) あさぢはら/あさぢふの